仕事で外国人の上司や同僚のサポート役をしていた際に、上司の一人がとても日本の歴史や伝統文化に興味を持っておられる方でしたので、日本の歴史について書かれている書物を少し翻訳したことがあります。私自身は学生時代、歴史が得意ではなかったので、結構、苦労しました。
英語に訳す前にある程度、その書物に書いてある歴史の流れや背景を知る必要がありますので、そこからとりかかりました。でもあまり知識がないので調べ物をするだけでも時間がかかってしまい、またそれを英訳するのは大変でした。
書物に書かれている当時の服装、道具などの言葉については、そのままの日本語をローマ字に変えて、他の言葉と識別するために文字体をイタリックに変えて記載して、あまり馴染みのない言葉の後にはその言葉の意味を英語で記載しました。例えば、Sakoku (National isolation) という書き方をしました。以前は電子辞書を使っていたのですが、最近はネットのサイトの方が簡単で便利ですので、ネットのサイトを利用して翻訳することが多くなりました。ただ1つのサイトの翻訳だと不安ですので、いくつかのサイト(GoogleやExciteなど)で調べて、比べて、修正しながら活用しています。
歴史の書物の翻訳に思っていたより時間がかかってしまったので、今更ながら、歴史をもっと勉強しておけば良かったと思いました。でもすぐに学べるわけではないので諦めて、素直に分からないことを伝えて、逆に日本の歴史や伝統文化について色々と教えて貰いました。この上司は日本の歴史だけではなく、海外の歴史にも詳しい人でしたので、日本の歴史と海外の歴史を織り交ぜて説明してくれて、分かりやすくてためになりました。
日本の伝統についても今まで、あまり興味が無かったのですが、この上司のために調べて情報をシェアーしているうちに興味がわいて、一緒に歌舞伎や能の舞台を見に行きました。実際に見てみると思っていたよりも面白かったですし、外国人と関わる仕事をするなら、こういう日本の文化についても、もっと勉強しておいた方が何かと良いと思いました。